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【漆喰壁のキレイを保つ!】セルフメンテ術
汚れ・ひび割れ対策ガイド

「呼吸する壁」とも呼ばれる漆喰壁。その調湿効果や消臭効果、そして温かみのある風合いを気に入られ、無添加住宅を選ばれるお客さまも多くいらっしゃいます。

漆喰壁は、基本的にはメンテナンスフリーと言われるほど丈夫で長持ちする素材です。しかし、日々の暮らしの中で、ふとした瞬間に汚れがついてしまったり、経年変化でひび割れが気になったりすることがあるかもしれません。

でも、ご安心ください!適切な手入れ方法を知っていれば、漆喰壁の美しさと機能性を長く保つことができます。今回は、汚れの種類や症状に応じた漆喰壁のメンテナンス方法を分かりやすくご紹介します。

1. まずはコレ!軽い汚れ(手垢・すり汚れ)の対処法

日常生活でつきやすい手垢や、物が擦れたことによる軽い汚れは、比較的簡単に落とすことができます。

用意するもの

・消しゴム
・メラミンスポンジ(消しゴムで落ちない場合)
・水

まずは消しゴムで、汚れた部分を優しくこすってみましょう。軽い汚れであれば、これだけでキレイになることがあります。消しゴムで落ちない場合は、水で軽く濡らしたメラミンスポンジで、汚れた部分をそっとこすります。

.消しゴムもメラミンスポンジも、漆喰の表面をわずかに削り取って汚れを落とす方法です。そのため、色あせた壁や濃い色の漆喰壁の場合、こすった部分だけが白く目立ってしまう可能性があります。
作業を行う前に、必ず壁の目立たない場所で試してみて、問題がないか確認してから全体に使うようにしましょう。力を入れすぎると、その部分だけ質感が変わってしまうこともあるので、優しく行うのがポイントです。
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2. ちょっと厄介?頑固な汚れ・シミ(飲み物・油性ペンなど)の対処法

うっかりこぼしてしまったコーヒーやお茶、お子さまがつけてしまった油性ペンの落書きなど、消しゴムやメラミンスポンジでは太刀打ちできない頑固な汚れもありますよね。そんな時は、少し丁寧に表面を削る方法を試してみましょう。

用意するもの

・サンドペーパー(紙やすり):150番~300番程度の目の細かいものカッターでもOK)

・当て木(あると便利)

・デンプン糊(あると便利)

目の細かいサンドペーパー(またはカッター)で、汚れた部分の表面をごく優しく、少しずつ削っていきます。当て木にサンドペーパーを巻き付けて使うと、均一に力をかけやすくなります。※削りカスが出るので、掃除機などで吸い取りながら作業しましょう。

漆喰を削り落とした部分を触ると、漆喰の粉が付着する場合があります。削った部分にデンプン糊を少量塗ることで、それを抑えることができます。

削りすぎは禁物です。一部分だけ深く削ってしまうと、そこだけ凹んでしまったり、周囲との色ムラができてしまったりする原因になります。力加減に細心の注意を払い、根気よく少しずつ作業を進めてください。.

3. それでも落ちない!しつこい汚れへの最終手段

サンドペーパーでもなかなか落ちない、特にしつこい汚れには、以下の方法を試してみてください。

用意するもの

・重曹
・水
・ヘラ(プラスチック製など、壁を傷つけにくいもの)
・塩素系漂白剤(キッチン用など)
・スプレーボトル
・ゴム手袋
・マスク
・保護メガネ
・養生テープ、マスカー、新聞紙など(床や周囲を保護するため)

1.養生:まず、漂白剤が床や木部、家具などに付着しないよう、作業範囲の周囲を養生テープやマスカー、新聞紙などでしっかりと保護します。
2.重曹ペースト:重曹に少しずつ水を加えて練り、ペースト状にします。この重曹ペーストを汚れに直接塗り、乾燥するまで待ちます
3.削り落とす:重曹ペーストが完全に乾いたら、ヘラを使って優しく削ぎ落とします。
4.漂白剤:それでも汚れが残る場合は、塩素系漂白剤を5倍程度に水で薄め、スプレーボトルに入れます。汚れに直接吹きかけ、数分~数十分程度置きます。(放置時間は汚れの程度や漂白剤の種類によって調整してください)
5.拭き取り:漂白剤が反応したら、固く絞ったキレイな雑巾で、漂白剤成分が残らないように丁寧に水拭きします。その後、乾拭きして乾燥させます。

【重要】漆喰はアルカリ性の素材です。酸性の洗剤(トイレ用洗剤など)は絶対に使用しないでください。化学反応を起こし、漆喰を傷めたり有毒ガスが発生したりする危険性があります。
・漂白剤を使用する際は、必ずゴム手袋、マスク、保護メガネを着用し、換気を十分に行ってください。
・漂白剤は、まず目立たない場所で試し、変色などが起きないか確認してから使用しましょう。
・漂白剤の拭き残しがないように、しっかりと水拭きを行ってください。.

4. 気になる!ひび割れ・剥がれの補修方法

地震の揺れや建物の動き、乾燥などにより、漆喰壁にひび割れ(クラック)や剥がれが生じることがあります。症状の程度によって対処法が異なります。

小さなひび割れや剥がれ

用意するもの

・補修用漆喰
・水
・サラダ油
・器
・刷毛
・ゴム手袋

1.ひび割れた部分に水を含ませた刷毛を使って、割れた部分を水で湿らせます。
2.補修用漆喰を適量つまみ、割れた部分に押し込むように詰めていきます。
3.仕上げに水で軽く湿らせた刷毛で、割れかけはみ出した漆喰をとります。この時、漆喰が水で柔らかくなり伸びるので壁のコテ模様に沿って刷毛を撫でてください。

大きなひび割れや剥がれ

広範囲にわたる大きなひび割れや、漆喰がポロポロと剥がれ落ちてくるような場合は、DIYでの補修は難易度が高くなります。

手順の概要
1.浮いている古い漆喰や、剥がれそうな部分をケレンなどで慎重に取り除きます。
2.下地が見えている場合は、必要に応じてシーラー処理などの下地調整を行います。
3.新しい漆喰を塗り直します。

DIYも不可能ではありませんが、下地処理や塗り方には技術が必要です。仕上がりの美しさや耐久性を考えると、広範囲の場合や自信がない場合は、無理せず専門業者に依頼するのがおすすめです。


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