ブログ Blog

洗面所と脱衣所は分けるべき?
独立型の間取りメリット・デメリット・注意点まで徹底解説!

近年、ライフスタイルや家族構成の多様化にともない、住宅の間取りにも新しいトレンドが生まれています。
そのひとつが、「洗面所と脱衣所を分けた間取り」。

これまでは、洗面と脱衣をひとつの空間にまとめた「洗面脱衣室」が一般的でしたが、最近では洗面所を独立させるプランを選ばれるご家庭が増えています。

洗面所を独立させることで得られるメリットは多く、生活の中での小さなストレスを軽減してくれるケースも。一方で、従来型の洗面脱衣室にも魅力はあり、それぞれに合ったプランニングが大切です。

本記事では、「洗面所と脱衣所を分ける」間取りのメリット・デメリット、そして取り入れる際の注意点について詳しくご紹介します。
注文住宅をご検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。

従来型の洗面脱衣室の魅力とは?

「洗面所と脱衣所を分ける」間取りについて詳しく見ていく前に、まずは従来から親しまれている「洗面脱衣室」ならではの魅力にも注目してみましょう。

💡省スペースで間取りにゆとりが生まれる
洗面と脱衣を1つの空間にまとめることで、部屋数を抑えることができます。
その分、リビングを広く取ったり、収納を増やしたりと、他のスペースにゆとりをもたせることが可能です。

💡動線がシンプルで使いやすい
お風呂に入る前に服を脱ぎ、そのまま洗面台で手を洗ったりスキンケアをしたりと、入浴前後の一連の流れを1つの空間で完結できます。動線がスムーズで、家事効率もアップします。

💡冷暖房効率がよく、光熱費を抑えやすい
空間がひとつにまとまっている分、暖房器具や換気扇などの設置が最小限で済みます。冬場の寒さ対策や夏場の湿気対策もしやすく、光熱費の面でもメリットがあります。

💡掃除やメンテナンスがラク
空間がひとつなので、掃除の手間が少なく、メンテナンスも効率的です。洗面台や洗濯機、お風呂の動線が近い分、日常の家事の中での負担も軽減されます。

このように、従来型の洗面脱衣室には「スムーズな動線」「合理的」「メンテがラク」といった、日常生活に寄り添った魅力がたくさんあります。家族のライフスタイルに応じて、「分けるか?分けないか?」を検討することが大切ですね。

洗面所と脱衣所を分けるメリット

では、洗面所と脱衣所を分けることで生まれる主なメリットを見ていきましょう。

🤫プライバシーの確保
最大のメリットは、プライバシーが守られることです。誰かがお風呂に入っていても、家族は気兼ねなく洗面所を使えます。朝の忙しい時間帯など、洗面所を使いたい人と脱衣所を使いたい人が重なっても、お互いにストレスを感じにくくなります。

✨来客時に生活感を見せずに済む
独立した洗面所なら、お客様に手を洗ってもらう際などに、脱衣所にある洗濯物などを見られる心配がありません。生活感が出やすい脱衣所と分けることで、洗面所をパブリックな空間として、よりおしゃれに整えやすくなります。

➡️生活動線の効率化
家族の人数が多い場合や、朝の準備時間が重なることが多い家庭では特に有効です。一人がお風呂に入っている間も、他の家族は洗面所で歯磨きや身支度ができます。帰宅後の手洗いうがいも、脱衣所を通らずに済むためスムーズです。

🧼衛生面の向上と収納の工夫
それぞれの空間に必要なものを集中して収納できるため、使いやすさが向上します。例えば、脱衣所にはタオルや着替え、洗剤などを、洗面所には歯ブラシや化粧品、ドライヤーなどを置くといったゾーニングが可能です。

洗面所と脱衣所を分けるデメリット

次に、洗面所と脱衣所を分けることで生じる可能性のあるデメリットを見ていきましょう。

↔️ある程度のスペースが必要
それぞれの空間を独立させるため、洗面脱衣室として一体化させるよりも広いスペースが必要になります。限られた面積の中で他の部屋との兼ね合いを考え、優先順位を決める必要があります。

💰コストが増加する可能性
壁やドアの数が増えるため、建築コストが若干上がる可能性があります。また、照明や換気扇もそれぞれに必要になる場合があります。

🧹掃除の手間が少し増える
空間が二つに分かれるため、掃除する場所が単純に増えることになります。それぞれの場所の床掃除や水回りの手入れが必要になります。

洗面所と脱衣所を分ける際の注意点

洗面所と脱衣所を分ける間取りを検討する際には、以下の点に注意しましょう。

❓動線計画が複雑になりやすい
浴室、脱衣所、洗面所のつながりを十分に考慮しないと、かえって移動が増え、日々の生活が不便になってしまう可能性があります。例えば、「入浴後に洗面所でスキンケアをしたいのに、一度脱衣所から出て遠回りしないといけない」といった事態は避けたいものです。生活シーンを具体的にイメージし、スムーズな動線計画を心がけましょう。

⚖️各空間の広さと機能のバランス
限られたスペースを分割するため、それぞれの空間が狭くなりすぎないよう注意が必要です。また、洗面所に求める機能(例:メイクスペース、収納量)と脱衣所に求める機能(例:洗濯機置き場、室内干しスペース)を明確にし、適切な広さと機能を割り当てることが大切です。

☀️採光・通風の確保
空間が細かく仕切られることで、それぞれの部屋に窓を設けにくくなったり、自然光が届きにくくなったりする場合があります。特に脱衣所は湿気がこもりやすいため、窓の設置や換気計画は重要です。洗面所も明るく快適な空間にするために、採光や照明計画を工夫しましょう。

👨‍👩‍👧‍👦将来の家族構成の変化への対応
現在は最適な間取りでも、子どもが成長したり、家族構成が変化したりすることで使い方が変わることもあります。長期的な視点を持ち、ある程度の柔軟性を持たせた計画を検討することも大切です。

こんなご家庭には「独立型の脱衣所」がおすすめ

・家族の人数が多いご家庭:朝の身支度やお風呂の時間が重なりやすい場合に、ストレスを軽減できます。

・来客が多いご家庭:お客様に気兼ねなく洗面所を使ってもらえます。

・思春期のお子さんがいるご家庭:プライバシーを重視するお子さんにとって快適な空間になります。

・生活感を隠したい、デザインにこだわりたい方:洗面所を美しく保ちやすくなります。

間取りを考える際のポイント

洗面所と脱衣所を分ける間取りを採用する場合、以下のポイントを意識すると、より快適な空間になります。

・配置:浴室、脱衣所、洗面所の配置を工夫し、生活動線がスムーズになるように計画しましょう。例えば、脱衣所と洗面所を隣接させ、引き戸でつなぐなどの工夫も考えられます。

・収納:それぞれの空間に必要な収納を確保しましょう。特に脱衣所にはタオルやパジャマ、下着などを収納できるスペースが必要です。どこに何をどれくらい収納するか具体的に計画することが重要です。

・換気:特に湿気がこもりやすい脱衣所の換気は重要です。窓の設置や換気扇の性能も考慮し、カビ対策をしっかり行いましょう。

・照明・コンセント:洗面所は明るく、メイクなどもしやすい照明を選びましょう。脱衣所はリラックスできる暖色系の照明もおすすめです。ドライヤーや電動歯ブラシ、暖房器具など、使用する家電を想定してコンセントの位置と数を計画しましょう。

まとめ

洗面所と脱衣所を分ける間取りは、プライバシーの確保や生活動線の効率化など、多くのメリットがあります。一方で、スペースの確保やコスト面での検討、そして計画時の注意点をしっかりと把握することが重要です。

ご自身のライフスタイルや家族構成、家全体の広さなどを総合的に考慮し、最適な間取りを選択することが大切です。今回の記事が、皆さまの家づくりのお役に立てれば幸いです。後悔のない家づくりのために、じっくりと検討を進めてくださいね。

「独立型の脱衣所」を採用された施工例をご紹介します!
・北欧の空気をまとう家
・ハルシュタットをイメージした安らぎの邸宅
・家族が繋がる回遊動線の家

資料請求 モデルハウス イベント情報